【エンジニアブログ】第35回 Enjoy&Engineer

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Enjoy&Engineer

イノベーション事業部の山です。
技術者向きなニュースや技術に関するあれこれを発信するエンジニアブログ、第35回目となります。
今回はAI言語モデルの1つである「PaLM」についてご紹介します。

「PaLM(Pathways Language Model)」はGoogleが2022年4月に発表した大規模言語モデル(LLM)です。
「PaLM」のニューラルネットワークの規模は最大5400億パラメータであり、
言語理解・生成や推論、コード関連タスクなどで高い能力を発揮すると言われています。
PaLMは柔軟なシステムで、あらゆる種類のテキスト生成・編集タスクを実行できる可能性があります。
会話型チャットボットになるようにPaLMを訓練することも出来たり、テキストの要約や、コードを書くようなタスクに使うことも可能となります。


また、2023年3月に簡単かつ安全に試すことができる新しいデベロッパー向けサービス「PaLM API」と、
デベロッパーがすばやく簡単にプロトタイピングを開始できるツール「MakerSuite」が一部の開発者向けに公開されました。

「PaLM API」は、「PaLM」を簡単に利用できるAPIです。
コンテンツ生成やチャットに最適化された対話型モデルや、要約や分類などに最適化された汎用モデルにアクセスできます。
上に記載したようなテキストの要約や、コードを書くようなタスクに使用するようなモデルの場合、
Gmailでメールを送る際に、メール内容を送る相手によって内容を添削してくれたり、
コードを書く際にサンプルとなるコードをAIが提供してくれたりするかもしれないですね。

「MakerSuite」は、合成データによるデータセットの増強や、カスタムモデルのチューニングなどをサポートするツールです。
プロンプトをコードに移す準備ができたら、「MakerSuite」で「Python」や「Node.js」など、
お気に入りの言語やフレームワークのコードとして書き出すことができるようです。

「PaLM API」は2023年3月段階でサイズや機能面で効率的なモデルを提供し、
近日中に他のモデルやサイズも追加する予定とのことです。
気になった方は是非「PaLM API」の続報を調べてみては如何でしょうか。

それでは次回をお楽しみに!